![カルビー プロ野球カード がんばれタイガース 265 [阪神] 中村 勝広](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-wIvben-L._SX140_.jpg)
気持ちの整理ができはじめたので、中村勝広GMの功績について書きたい。
ちなみに、今シーズンのチームについては気持ちの整理はすでにできている。マアそんなもんだ、という思いである。「9月の大失速」が話題になっているが、つうか今年はずっと失速していなかったか。というよりセ・リーグ全体がさ。もう今年は4位になったほうが、来年はドラスティックに改革できるんじゃないかナンテ思う。舵を切れる。
舵を切るといえば、これから舵を切らざるをえない、そう思わせる出来事があった。
中村勝広GMの訃報がそれである。

ゼネラル・マネージャーの仕事とは
一般に、ゼネラル・マネージャーは監督よりも上の立場である。監督はグラウンド内での出来事に一切の責任を負う。試合の作戦・戦術などのいわゆる「現場判断」というやつだ。一方GMの仕事はグラウンド外にある。チームの構成を請け負う。まず球団に「こういうチームにしたい」という目標が設定されていて、GMはその目標に見合った選手やコーチの獲得に動く。目標に見合わなければ、監督を解任することもあるだろう。
和田豊監督は阪神一筋の人間だが、こと野球人脈においては狭いように思う。
岡田彰布元監督などは「おれやったらアイツやん」=「おれが監督に就任するのやったらアイツを使いたいやん」とか言いながら、現役/解説者時代に培った人脈を駆使しそうである。プロ野球界では、就任1年目は球団の用意したコーチたちで運用するが、2年目には知り合いのコーチたちを招聘することがよく見られる。ガラリ、と実際に音が聞こえるくらいコーチ陣の顔ぶれが変わっていることもある。球団にゆかりのない元選手がいつのまにかコーチとしてベンチに座っていることもある。西武・渡辺久信監督時代の光山英和作戦コーチなど。彼らは同い年だな。
あの選手は現役時代から偏差値の高いプレーをしていた。
おれが監督になったら是非呼びたい。
監督になるような選手には、その野望はあってしかるべきだと思う。
できれば高校時代からその野望は持っていてもらいたい。
和田豊監督への不満はどこから来るのか
和田監督にはその印象は乏しい。ヘッドコーチが今年ですでに3人目を数えることからもそのことが窺える。しかも彼らは球団から用意されたのだと思う。「側近」とも言い換えられるヘッドコーチ職でさえそうなのだからあとは推して知るべし。「仲良し人事」がない、といえば聞こえはいいが、野望が(感じられ)ない人物に監督をさせるのは少しばかりでない不安を感じる。いまの阪神ではダレが監督をしようが文句はでるだろうが、現在の和田監督に対する一部ファンの文句の大元はここにもあるような気がする。その弱点を補っていたのが中村勝広GMなのだと思う。
高代延博コーチや掛布雅之コーチなどの入団にも一役買っているのではないか。平田勝男2軍監督の再就任もそうだろう。これらは立派なGMの仕事といえる。さらには解説者経験のない和田監督の、報道陣からの盾となっていた部分もある。その意味では球団上層部の盾ともなっていた。阪神の場合これらも立派なGMの仕事である。
まさか亡くなるなんて思いもせず、ひたすら残念である。
残念ではあるが、今年のこの出来事で阪神タイガースは良くも悪くも次のフェーズに進んだと思う。球団上層部にとっては、言い訳ができない時期が突然やって来たのだ。和田監督の続投も白紙になったと伝えられている。さあ、球団の次の一手に期待しよう。
とか書いていたら今朝こんな記事がでていた。
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コメント
近年の補強戦略は悪くなかったと思いますので、そこに一軍で育てる、という発想もプラスできる体制を期待します
まさにそのとおりですね。
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