ラグビーの話を書きたい。
阪神についてはもうなんというかショッキングなことが多すぎて。
ワールドカップで日本が南アフリカを下したことについて「例え話」がなされていた。「陸上の100メートルで日本人が勝つ」だとか「桐谷美玲が吉田沙保里に勝つ」とか。言いようのない、この嬉しさ。という面ではラグビー競技をされてきた方々の思いが出ていると思う。この嬉しさには例えようがない、言葉が出てこない、この思いが出ている。
それは分かるのだが、なんだか違和感。
である。

キツイ言い方をすると、選手たちに失礼ではないか。
今ではマイナーな部類に入るラグビー競技ではあるものの、日本人にとってはなんとなく「あのテーマ」が再生される認知度は高いスポーツだ。正直言ってコトバ遊びは好きなので参戦したい気持ちもあるが、そうじゃない。そうじゃないのだ。「ワールドカップ本戦で南アフリカに勝つ」ことの例えは、「ワールドカップ本戦で南アフリカに勝つ」こと。これしかないのではないか。これで充分、選手たちの成し遂げた偉業を称えるよう、あとはコトバを尽くして語るしかないのではないか。
そしてやはり思うのは、日本スポーツ界には「ワールドカップ本戦で南アフリカに勝つ」ほどのアップセットの経験が少ない、ということなのだろう。過去の例えが見つからない。しっくりくるものがないのだ。スポーツ競技全分野において、真実味のあるアップセットの例えが見つからないのだ。もしも日本スポーツ界が有史以来、全分野において「王者」に君臨していたとなると話は違う。王者であれば、アップセットをカマされる立場だから。そうではない。ほとんどの分野でアップセットを繰り返して、そしていつかは王者にならなければいけない立場だ。
その歴史がないから、桐谷美玲が…という話になってしまう(マア例えとしては想像するだけで面白いものなんですけど。桐谷美玲ちゃんが吉田沙保里さんをフォール…)。ここから分かることは、コトバ遊びに終始せざるを得ない歴史しか、ないのである。日本スポーツ界には。
だから、ワタシたちが将来するべきこと。
これから起こるであろうなにかしらの競技でのアップセットについて、こう言うべきなのだ。
2015年9月20日に、ラグビーワールドカップでジャパンが南アフリカに勝ったようなもんよ!
そう、2015年9月20日は、日本スポーツ界においてひとつの「指標」ができた日だ。小さくとも確かな一歩を示す記念すべき日なのだ。
そしていつかは、この指標も風化することを願っている。
お知らせのあとは「ちな虎」からのおねがいがあります!
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コメント
(いえ、ショッキングな虎の話ではなくて…ま、そっちも得たりなんですが)
僕はアメフトも好きでよく見るんですが、
いまだにテレビ中継の解説で、
「アメフトでは攻撃側に4回の攻撃権が与えられます。
野球で言いますと、4アウトまでプレイすることができると
お考えになると分かりやすいでしょうか。」
みたいなのが入るのが、極めてむなしくなります。
分かりますよ、分かります。
一般の人がもしかしたら観てるかもしれないので、
分かりやすく説明しようって意図なんでしょう。
でも…、なんかね、4thダウンと4アウトは全然違うやんって。
これ、ほんまにいい例えなんやろうか。
こう言われるとかえって混乱する気がするんですよね。
認知度が低いとされるスポーツはある程度しょうがないですよね。ワタシはアメフト経験者ですが中継などでのそういう場面には目をつぶっています。分からんのが当たり前と思っているので。ただ、「じゃあ野球は3アウトまでに得点できたらノーアウトに戻るんかい!」とも思っていますが。
なんと!?アメフト経験者とはおみそれしました!
そうです!そーなんです!
ノーアウトに戻るんかい、ですww
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