
さて今回は、好きな映画のことでも書きたい。
好きな映画はマアいろいろありますが、「ダーティハリー2」が好きです。
ちょっとまって。
ちゃんと野球の話につなげるから。
ほそーい糸でつなげていくから読んでくれ。


「1」もいいけど「2」がいい。「3」「4」「5」より「2」がいい。
シリーズを通して、クリント・イーストウッド扮するハリー・キャラハン刑事が44マグナムで悪者を懲らしめる(っていうか殺す)というお話なんですが。
「2」はなにより設定が良い。
法律で裁けない悪事をはたらく社会の大物たちを私刑して回るのが、なんと交通課の新人警察官たち。彼らと裏で操る人物をハリーが懲らしめる(っていうか殺す)。
まずもって交通課の白バイ処刑集団という設定が良い。格好良い。
悪役なりの正義もあり、各々の正義が対決に至る、というストーリーも良い。
職場の先輩から、ロサンゼルスの劇場で「4」を観たときのエピソードを聞いたことがある。
ハリーが44マグナムを出すシーンのとき、まばらな観客たちが拍手とともに低い声で「Yeah」と口々に言い出したらしい。言ってみればこれは歌舞伎の劇場だ。お約束の、いわゆるキメシーンに対する「いよっ!待ってました!」の声もまたお約束なのだ。
そんな風に野球を楽しみたいんだけれど。
「野球選手=役者」説を唱えてみる
いつぞやのCMで、「川藤出せー!」のあと「ほんまに出したらアカンやろー」というのがあった。代打で出てくるのはいいが、結果は伴わないことも分かっているかんじ。
川藤という役者をひと目見るだけで満足してしまうかんじ。
そんなかんじ。
イチローは千両役者である。
イチローの例のポーズ。
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メジャー挑戦の年、日本の新聞では「あのポーズは挑発にあたるのでは」という危惧があった。
実際は、メジャーのピッチャーでもあの「間」を待つに至った。
これはイチローが実力で認めさせたのである。
松坂大輔がメジャー初対戦のとき「間」を待たずワインドアップを始めたのには笑ったけど。そういうのもアリだ。
阪神タイガースの役者といえば
阪神で考えてみる。役者という面では能見篤史が最たるものだ。
あのワインドアップ。
能見が両腕を上げるとき、選手も観客もそこしか見ていない/見るしかない。
ワインドアップのたびに「Yeah」と拍手を送りたいくらいだ。

打席上で行うルーティンでは掛布雅之が好きだった。
子供のころよくマネした。
まず土なめて、バットを回して最後は美津和タイガーのロゴをセンターに向ける!
プレー結果の様式美もあるにはある。
新井貴浩の、ショートゴロゲッツー。
桧山進次郎の、代打で登場セカンドゴロ。
鳥谷敬の、フルカウントからの見逃し三振。
藤浪晋太郎の、投犠打悪送球。
柴田講平の、外野フライ処理に感じる少しの不安。
悪い結果ばかり思い浮かんだ。
しかも半分近くはいま阪神にいないじゃんか。
でも、結果の伴わないプレーもひっくるめて面白がりたいのだ。面白がるといってもバカにするという意味では決してない。結果はどうあれその選手の特性として受け止めたいというか。
結果じゃないけどこういうのもあった。
上本博紀の、打席でグリップクネクネ。
彼の第1打席を見ると、試合が始まった気がする。
お知らせのあとは「ちな虎」からのおねがいがあります!
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