
左バッターが「レフトへ引っ張る」とは
左利きのバッターが引っ張れば打球は右方向、ライト側に飛ぶはず。素人考えではそうだ。
レフトへ飛んだのは「流した」からだろう。これがそも素人考えである。
掛布本人の感覚では引っ張ったからレフトへ飛ぶのだ。手順が逆なんだ。
…ん?よくわからん、自分でも。
プロ野球選手の感覚とは恐ろしいものである。
技術があまりに感覚的なものであり、あまりに天才的であるため、コトバが感覚についていっていない。こうなっては、ワタシたちファンはオウム返しのように口にするしかないのである、たとえそれが何を言っているのかわからなくとも。
このホームランはあまりにも有名だ。
1985年10月16日ヤクルト戦、優勝を決めた39号(!)ホームランである。
掛布の打席は2分45秒あたりから。
これが掛布いわく「レフトへ引っ張った打球」らしい。
仙台での阪神巨人OB戦でも江川卓相手にこのバッティングを見せた。
4球目。真ん中高めの直球をたたく。痛烈なライナーが左翼・清水の頭上を越えた。余裕を持った走りで二塁に到達したミスター・タイガース動画なかった。惜しい。【巨人VS阪神OB戦】江川ガックリ 掛布に左越え二塁打許す‐スポーツ報知
今年、横田慎太郎が1試合3ホームランを演じたが、それはすべてレフト方向だった。
掛布DCもお気に入りだというこの選手。
ぜひレフトへ引っ張るバッティングを会得してほしいものである。
掛布雅之DCは「指導者」ではない
来シーズンも掛布氏は「DC」だそうだ。何の略かは忘れた。
実はワタシはこの役職が好きではない。
なにかこう、責任の所在がはっきりしない印象を受けるからだ。
プロ野球選手になるのは18歳から22歳くらいまでの青年たちだ。
監督、コーチたちはその青年たちを親御さんから預かるのである。
ましてや阪神タイガースという名門球団で、である。
プロ野球選手になる以前の社会人としての教育、そして阪神タイガースの一員としての教育。大人たちはそれら一切を引き受けなければならないのである。
それが指導者、教育者としての責務である。
いっぽうDCという立場は、外様の人間が好きに教えるだけのように見えてしまう。
いま臨時コーチうんぬん言われている大野氏や江夏氏のような(彼らが悪いといっているわけではありあません)。
やれ「小ブラゼル」や、やれ「小バース」 や、と報道に都合よく消費される手頃なフレーズを言いさえすれば良いのか。本職コーチだとこうはいかないはずである(報道陣の立場からすれば重宝するだろうけど)。
掛布氏をこんな軽い立場で使うのはあまりにももったいない気がするのだが、どうだろう。
あまりにも重い平田勝男のことば
21Uワールドカップ決勝戦でタイペイに敗北を喫した平田勝男監督は試合後こう言った。「選手たちは頑張った。負けたのは私の責任。(タイペイの)郭李監督との差だった」
平田氏は掛布氏の後輩(ていうか現役時代は子分的な扱いだったような)であるが、指導者、教育者としては平田氏のほうが優れているようにみえる。
もちろんこの印象は、いまのところは、である。
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